【ももいろクローバーZ】 「DNA狂詩曲」とはいったいどんな楽曲?【歌詞解説】【名曲】

2024年5月28日

取り上げた経緯

私ごとですが2023年、「DNA狂詩曲をよく聴いていました

この曲を聴きたいと思う場面は、挫折をしたとき」、「希望が失われて目の前が真っ暗になった」ときです

この曲聴くことで、心に深い共感明日に向かってよし頑張ろうと気持ちが沸いてきます

この曲が持つ歌詞の魅力を、ぜひ皆様にも理解していただけると幸いです。

泣くのは自分次第 笑うのも自分次第
さぁどうすンのか決めな…

泣くのは自分次第 笑うのも自分次第」。
泣く目にあうことも、笑うことができることも、自分の選んだ選択経験させてくれます
さあ、どうすんのか決めな」のセリフは、一見冷たそうな言葉にもとれますが、冷たく突き放している訳ではありません
彼女たちは、あくまで誰かに依存したくなく、自立した大人でありたいというのが前提にあって、その距離感を持って彼女たちは僕と接したいのです。

BREEZE…深呼吸でキミが育つ
60兆の細胞が
上向いて背伸びする

絶望…それは弱虫の言い訳
瑠璃色の宇宙(そら)と地球に
キミひとりなんてわけないさ

絶望弱虫の言い訳と表現しています。とても耳の痛い話です。

愚痴を言い、同情を求めても状況に変化はありません
むしろ、その場しのぎの行動で、自分の直面した現実から遠ざかってしまっています
本当に絶望と向き合っているのならば後ろ向きな発言してんじゃない

彼女たちはアイドルで、また実績や栄光もない地点から、今の姿を築きあげてきました

そのため、彼女たちのセリフには説得力があります。

EVERYDAY EVERYNIGHT 止まらない鼓動
それは明日への証拠

明日への証拠小学生遠足の前日にワクワクして寝られないのと同様に、この歌詞からも明日への期待を高く持って生きていることが伺えます。

ANYTIME ANYWHERE チャンスは待ってる
目印がないってだけさ

日本語で、いつでも、どこでも。チャンスは待っていると言っています。

チャンスとはそんなに身近にあるものでしょうか
きっとチャンスが訪れた時に、チャンスだと気づくきっかけ、目印はないのです。

チャンスだと感じることは、あくまで自分の感性が磨かれていて自分が本気で挑戦をしているときは、「これがチャンスなんだ」とチャンスの感覚が現れてくれるではないでしょうか。

生きいそげ 遅れるな
臆するな
「もうヤメるな!」

生き急ぐ必要は、どこにあるのかは、「明日への証拠」にもつながっています

「生き急ごう」と思えるほど今のすばらしさを実感していて明日が待ち遠しいのです。やりたいことあれもこれもあります

また、生き急ごうと思えている背景に、自分の道が定まっていることにあります。

そう考えられる理由、自分のやりたいことが明確でなければ全力で物事には取り組むことが叶わないからです。

背中押してアゲル 蹴ってアゲル
キミを好きでいてアゲル
それでもひとりって言うなら
「バカヤローっ!」って言ってアゲル

ねぇ キミといるだけで
なんか 遺伝子が笑う
絆なんてもんは今更
言わなくていいから
ギュっと握った手をつないで行こう

CRY…涙は乾くのじゃない
キミの心に染み込んで
紅い血に還って行く

人生…それは死ぬまでのY字路
信じることだけじゃ足りない
強くて弱い僕たちさ

人生…それは死ぬまでのY字路」。

アルファベットY 」は1本の縦線が左と右に枝分かれをします。

これはすなわち人生は死ぬまで左か右の選択し続けることを意味します。

例えば、(目の前のチャンスに挑戦するか/挑戦しないか・(彼に謝るか/謝らないかといった選択が左 or 右の選択です

その死ぬまでのY字路にあるなかで僕たち私たちは何を選ぶのか何を信じるのか

もちろん信じ続けていたら必ずしも叶うわけではない残酷な現実があることも確かです。

僕たちは、自分たちのなかに信じ続けることを持っている強みを持つその反面信じ続けただけでは叶わない残酷な現実存在していてそのたびに僕らは無力さを味わうのです。

みんなだけどわかってる
(でも自分かわいさに負けてしまう)

あ、いまやらかしている…自覚はしています

ただ、私は何かと理由を付けて道を外れた自分を甘やかしてしまいます

正しいコトとそうでないコト
(善と悪だけじゃ割り切れない世の中だけど)

出来事を善か悪かの2分割して説明することは叶わないんだけど

クサらずに 立ち向かえ
立ち上がれ
「もう泣くんじゃない!」

クサさっている僕に、あなたはビシっと叱ってくれています
クサって闇落ちしている僕を、勇気づけてくれています

いつまでも泣いているんじゃないわよ!
自立した女性が放つ「もう泣くな」の言葉ほど頼もしいものはありません

キミはあきらめるか? 目をそらすか?
シッポを巻いて逃げ出すか?
目も口も耳も塞いだ 猿になって生きてくか?

いつか 来るカナシミなら
ちゃんと 来るかわからない
そんなもののせいで今から
グズグズしちゃダメだ
ビッと覚悟キメ飛び出し行こう!

右手を差し出して 左手はどうする?
互いのナミダをぬくえばいい

キミは僕のカガミ 僕の心 僕の昨日と今日と明日…

は、”僕のカガミ“で、”僕の心“で”僕の昨日”と”僕の今日”と”僕の明日”

鑑、鏡。
お手本を意味するカガミ(鑑)か、僕を映し出す(鏡)か。

君と僕が関わるのは、君が僕にとって、希望の存在に他ならないためです。
その君の歩みは、僕にとって明日へ向かう力(希望の存在)で、今日この瞬間の支えであって昨日の僕を支えてくれた存在です。

背中押してアゲル 蹴ってアゲル
キミを好きでいてアゲル
それでもひとりって言うなら
「バカヤローっ!」ってぶってアゲル

私は君を励ましています
背中を押して、蹴ってあげて、好きでいてあげて。
でも、君はまだひとりっていうの
そんな君を本気で叱ってあげる

ねぇ キミといるだけで
なんか 遺伝子が笑う

君といること私にとって遺伝子の笑うことです。
君と言葉を交わさなくとも会えることがとても嬉しいのです。

絆なんてもんは今更
言わなくていいから
ちゃんとわかっているから
ギュッとギュッとギュッとギュッと
握った手ェつないで行こう!

絆とは、目に見えない心と心の繋がりです。
絆は目に見えないため、不安を覚えるわけですが、「今更」という表現からも分かるように、絆に言及する必要のなさを感じています。
それは、それくらいに、君と僕の絆は固いことは明白であり、言葉にすることは野暮なことです。

おわりに

感情を自分に向けてぶつけてもらえること嬉しいことです

この曲ももクロちゃんから私たちに送られた応援歌なのです。

ももクロちゃんなぜここまで頼もしいのか?
それは、ももクロちゃんが自立した素敵な女性であるからです。

アイドル界という厳しい世界で、自分たちで今のグループ活動を営んできました